「書き出すこと」ではじめて思考が整理される
せっかくミーティングを開いたのに、議論があっちこっちに飛んで「空中戦」になってしまい、何を話し合ったか分からない状態になったことはありませんか?
書いて議論するオンラインコミュニティは、うまく活用することで口頭のミーティング以上のメリットがあります。
そもそも自分の思考を「文章」として書き出すだけでも十分に意味があります。というのは、自分で分かっているようでいても、文章として書き出そうとすると案外難しいからです。
口頭のコミュニケーションと違い、文章はロジカルに書かないと、自分でもダメだとすぐに気づくことができます。
モヤモヤを言葉にできないということは(深く)「考えていない」ということを示しています。逆に言えば、文章で書けるほど思考が整理されれば、言葉でのコミュニケーションは驚くほどスムーズになります。
「メモの魔力」著者の前田裕二氏は
ファクト→抽象化→転用
を意識してメモすることの重要性を説明しています。著者によれば「なんとなく面白い」という感覚的なレベルで終わってしまうものを、「なぜ面白いと思うのか」について一旦抽象化して考えた上で言語化し、さらにどう応用できるのかも言語化して考える癖をつけることで、より構造的かつクリアに考えられるようになるのです。

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
オンライン議論をうまく進める4つのコツ
さらにいくつかのポイントに気をつけるだけでオンライン議論の生産性は飛躍的にアップします
1)曖昧な言葉をクリアにする
議論が噛み合うようにするために、クリアな言葉で書き出すことが重要です。例えば、「欧米では・・」という言葉が出てきたら、それは「ヨーロッパ&アメリカ」の事なのか、「アメリカなのか」「ニューヨークなのか」など、言葉の定義をクリアにすることで、より意味のある議論をすることができます。
口頭のミーティングでも、出てきたキーワードをホワイトボードやポストイットに書き出すだけで、不毛な「空中戦」を回避し、正しい議論を促すことができます。
2)短くまとめる
だらだらと長い文章は、思考がまとまっていないことを意味します。200文字以内で、自分の言いたいことを過不足なく書き出せるようになると、要点のまとまった効率的な議論ができるようになります。
3)思考を客観的に眺める
自分の思考を文章にまとめるプロセスで、自然に思考の抜け漏れに自分で気づくことができます。(口頭だと意外に気づくことができません)。また書き終えた文章を客観的に眺めることで、誤りや不足している点に気づくこともできます。
4)「流れ」に注目する
議論全体の流れをスレッドで振り返ることで、どのようにして結論が出たのか、どこからテーマが分岐したのかをビジュアルに確認することができます。
もし、どこかで議論がおかしくなったと感じたら、どこがポイントだったのかを、みんなで確認し、そこからやり直したり、次回への教訓とすることができます。
オンラインディスカッションを想定して開発した「フローパッド」の導入により、グループ会話の記録が分かりやすく保存、シェアできるようになります。(「議事録」の元データとしてもご活用いただけます。)
事例は「ルーム設置例ページ」に記載していますのでご参考ください。
また研修の反転学習化やeラーニングシステムの導入をお考えの方にもおすすめです。フローパッドは「ソーシャルラーニング」的な学びができる設計になっており、学習の効果を飛躍的に高める事ができます。